** 「キャァァァァァ!!!」 真っ暗な夜道、叶多と二人で並んで歩いて家に帰っていたら、闇を切り裂くような悲鳴が聞こえた。 〝キャァァァッッ〟 〝イヤァァァァァ!!!〟 同じだ…… あのときと…… あのときの悲鳴と同じだ…っっ 「あっちの方からだ。俺見て来……」 やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ─ 「結柚?」 ヘナヘナと地面に座り込む。 怖くて怖くて立っていられなかった。 「痴漢ッッッ!!最低!!死ねデブーーーー!!!!」 甲高い女性の叫び声。 よかった…痴漢で済んだんだ…。