メトロの中は、近過ぎです!

「マホ。それやめて。そんな声、我慢できなくなる」

シンさんが私の肩に唇をつけて言うから、余計にドキドキしてしまうけど、

「ごめんなさい…」
「謝らなくていいよ」

声がダイレクトに肌に当たって、鼓動も大きくなる。

シンさんは、私の肩に顔をうずめたまま話し出した。

「大事にしたいんだよ。マホのこと…」
「……」
「だってさ、すぐにヤってしまったら、体目的とか言うだろ?そしたら信じられないとか言い出すんだろ?」

シンさんの過去を少しだけ知った気がした。

「マホは大事にしたいんだ」

胸がちくりと痛んだ。

「……ありがとう」

なんて答えていいかわからない。
私には大事にしてもらえる価値なんてないのに。

普通ならこんなこと言われたら嬉しいに決まってるのに、

どうしたんだろう……

申し訳ないって思ってしまう。