「少年院って一体どういうことなんだろう」


家のリビングであたしはそう呟いた。


お婆ちゃんは買い物に出かけている。


「さぁ?」


サクはあまり興味なさそうな返事をした。


昇の話しは中途半端にしか聞く事ができなかった。


あの後すぐに昇の友人が迎えにきてしまったのだ。


昼休みに図書室へ行く約束をしていたからと言い、昇は行ってしまった。


中途半端に話を聞いてしまったため、少年院と言う単語が余計に気になるところだった。


『ロッカールーム』の噂と少年院に何の関係があるのか、今のところ全く分からない。


しかし、昇はそれが原因で『ロッカールーム』へは行かなかったようなのだ。