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土を掘って埋める。


ただそれだけの作業は2人がかりで朝までかかった。


2人とも無言のまま深く深く穴を掘る。


顔も体も泥だらけだけれど、途中でやめることは許されなかった。


「このくらいでいいかな」


3メートルほど掘り進めたところであたしは言った。


野良犬などによって掘り起こされない深さがどのくらいなのか、あたしにはわからない。


「いいんじゃないかな?」


土を掘るという作業で随分と落ち着いたサクがそう言った。


「次はお婆ちゃんを運んでこないと」


あたしがそう言うと、サクはビクリと体を震わせた。


辛そうな視線をこちらへ向けて来るが、あたしはそれを無視した。