5人近くの椅子に座って、シャーペンを取り出す。 「…柊香と付き合うことになりました」 突然、沈黙を破ったのはコウだった。 みんな、コウの方に顔を向ける。 「俺が鈍いせいで色んな人に迷惑かけたと思う、ごめん」 一気に話すコウの話を、黙って聞く。 「…柊香が彼女だったら、すごく幸せだろうなって、思ったんだ。 俺のだめなところ全部、凄いねって言ってくれる柊香のこと、大切にしたいと思った」