私が来たのは、お父さんがよく来る酒屋。
『こんにちは』
「らっしゃい!ん!!可愛い子が来たと思ったら、近藤さんの女中さんだろ!」
なんで知ってるんだろう。この人とは面識がないはず。
『いえ、今は芹沢さんの所にお勤めさせて頂いております。でも、なぜ私をご存知で?』
「芹沢さんの……そりゃあこんな可愛い子がいたら有名になるさ!」
私は、彼が私を知っている理由より、芹沢さんの名前を出した時の彼が気になった。
「っ……で?どうしたんだ?」
何かを探るような私の視線に慌てて話題を変えた。
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