そういって沖田さんは出ていった。 ‘’大人しくしてて”?? そんなのするわけないじゃない。 布団の横に置いてある私物を抱えると、襖をゆっくり開き、誰もいないことを確認して外へ出た。 私、気配を完全に消すことが出来る。 そんなわけで脱走なんて御茶の子さいさい。 屯所の塀を飛び越えると宛もなく走り出した。