沖田総司Side





1年後の桜 ────





今年も桜は満開。





去年と変わらない。





変わったのは、僕の隣に瞳がいない事。





前を向かなくちゃ。だけど瞳が居ないと毎日が彩らないよ…。






僕はまた、ここに瞳が来ているんじゃないかって思って、たまに来る。






こうして瞳が未来に行ってから、かれこれもう1年。






でもやっぱり瞳はいない。






わかってるんだ。分かってるんだけど…ね。






また、会いたい。その気持ちが積もって、どうしようもないんだ。






僕は満開に咲く桜の木を見上げ、一粒の涙を流した。