桜樺 -ouka-




『少しいいかな』






「あ、中にはいって!何も出せるものないけど」






『ありがとうございます。お構いなく。お邪魔します』






「なんだ?話って」






『私ね、白の桜華になれた』






「まじ!?すげぇ!!おめでと!」





『ありがとう。それともう一つ。私、現代に帰る』






「は?どうして??沖田さんがいるんじゃ…」





『池田屋で総司、一度死んだの。私が未来へ帰ることを代償に、総司を生き返らせたから』






「そ、そんな」





『でも後悔してないよ。あのとき、総司を助けなかった方がずっと後悔するもん』





これでよかったの。





「そっか…………」





『新選組の事、見守っていてね』





「わかった」





『それじゃあ、さようなら』






「うん」