総司は布についた砂を払いながら、私の頭を優しく撫でた。






「どうかした?」






『……ううん。なにも』






「……そういえば今日、どこ行ってたの?巡察から帰ったら瞳いないんだもんさ」






『買い出し』






「本当に?」






『う、ん。うん』






「僕に隠し事をするなんて……すごく悲しい……うぅ」





総司がしゃがみ込んで泣く素振りをするから慌てて言ってしまった。






『あっあっ!!ごめん!!古高のところ行ってたって…あぁ!』






総司の不敵な笑みに気づいた時には、もう遅い。