祐が好きという言葉を伝えるのにどれだけの勇気がいるか私にもわかる。 私も言わないと……。 『……祐、あのね……』 言いかけたその時、私たちの背後に立つ桜の木が激しく光り出した。 時期は夏で桜なんて咲くはずが無いのに、私が最後視界に映したのは、満開に咲いた桜の木だった。 そこで私の意識は途絶えた───