瞳は人が良く、本人は気付いていないかもしれないが、ここらの人達には評判がいい。 それで瞳を目撃した人に聞きながら着いたのは、川を紅い橋が架かる場所。 そこに瞳はいた。 「鈴木さんっ」 『山南さん………すみません。勝手に抜け出してしまって』 「どうしたんですか」 『気分転換です』 瞳の目に嘘がないことを見て、山南は安心した。