すると、やはり祐は来た。
「瞳ーー!!!」
『祐、うるさい。静かにして』
「もー!!お前頭良すぎだろ!なんだあの点数はー!!」
『…………』
「無視すんなよ〜」
私は視線を窓の外へやると、席を立ち、そのまま中庭へと向かった。
ほら、やっぱり祐のせいで読書は中断。
後ろで祐がなにか言ってたけど気にしない。
中庭の長椅子に腰掛けると、空を見上げた。
『そろそろ……祐にも言わないと』
「何を?」
いつの間に居たのか、祐が背後から顔をちょんと出して私の顔を覗いた。
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