「リナ。何かに怯えてるの?」


あたしの代わりにそう言ったのは沙良だった。


沙良の言葉にリナがゆっくりと顔を上げる。


「あたしのタイムリミットは、あと2日」


リナがゆっくりとした口調でそう言った。


「タイムリミットって、なんのこと?」


沙良が質問をする。


するとリナは表情を歪め、頭をかきむしりはじめたのだ。


相当力が込められているようで、髪の毛がパラパラと落下していく。


「リナ、やめて!」


慌てて止めに入ると突き飛ばされて尻餅をついてしまった。


「痛っ……」