小さな町の、商店街のある一角にある小さなカフェ。

そこには少し不思議で落ち着くカフェがある。

人の癒しを作り、そこのカフェのメニューの品々は人を笑顔にする。

変わっていることにカフェのメニューは、オーナーの気分次第。

日替わりで変わるメニューは、どれも絶品。

店内に広がるコーヒーの香りに、ほっと一息つけると巷で噂になるとその噂はどんどんと広がっていった。

そんなカフェは、人と人を繋ぎ町を明るくさせていった。

今までシャッター街だったその商店街は、カフェに後押しされて次々と店を開けた。

少し古ぼけた町の中にある、落ち着く場所。




それが、カフェ “prunelle”





そこに行けば、誰しも心が軽くなるというそんな不思議なカフェのオーナーはいつもこう言うと言う。



『あなたの心。私の目にはお見通しです』



そう言って、差し出すコーヒーの味は心にある辛い事、悲しい事を和らげてくれるようなそんな味。

そしてぽつりと本音を零すと、オーナーは嫌な顔をすることもなく全て聞いてくれる。

前に踏み出す勇気と笑顔に包まれて店を出て行く、そんなお客をオーナーは優しく微笑んで送り出す。

そんなカフェで今日もオーナーは、人々の本音を聞きながら、人々を癒している。

幸せの願いが込められた青い薔薇のブローチをつけた、オーナーに寄り添う一人の女性と共に。






「ようこそ、いらっしゃいませ」







本日もここで、あなたの心の癒しをご提供します。






＊end＊