父はうつ病でおかしくなっていた
暴行もひどくなり、刃物で斬りつけられたりは日常茶飯事





紅華、14歳





父の、いつもと違う様子に恐怖を覚えた時だった




父「もう…限界なんだ……一緒に…死のう」





そう言って父は短刀を手にし、紅華に向けた





『(やだ…冗談じゃない…!!まだ死にたくない………!)』





思うより先に、行動に出ていた





父「ぐっっ?!?!」





『あ………』





父の握りしめていた短刀は紅華に刺さることはなく、父の心の臓を貫いていた





これが、紅華が初めて人を殺した日…それと共に、自由を手にした日であった