「にゃあ」 『あ…猫さん……ごめんなさい、置いてきてしまって……』 「にゃあ……」 頭を撫でると猫は紅華に体を擦り寄せてきた 『可愛いですね…飼ってあげたいんですけど無理なんです…… 私といると不幸になる…危険な目にしか、合いませんから……』 「にゃあ………」 紅華の言葉が伝わったのか、猫は悲しそうな表情で鳴いた 『ごめんなさい……お元気で…』