でも。まさかそれ、青山くん見てないよね!? そして既読にしてないよね!? 既読にしてたら、あたしも既読を無視したことになっちゃう!? え、どうしよう。 青山くんが既読にしたのはいつ?昨日?今日? 全部妄想なのに、本気で不安になってくる。 「お!来た来た!」 …………!!! メガネくんの声で、恐る恐る振り返ると。 「悪い、遅くなって」 小走りしてくる青山くん。 少し長い前髪を、無造作に揺らしながら。 き、来た! 姿を見た途端、今朝の密着した体を思い出して、思わず顔を背ける。