ひいっ……!

う、浮気相手……?



「いいの?浮気女ってレッテル貼られても!」



ううっ……。


身に覚えもない汚名を着せられて、あたしはタジタジ。



「ねえ、いつから!?いつから翔のこと好きになったの!?なんて言い寄ったのよ!!」



朋美ちゃんの目は、真剣だった。


……朋美ちゃん、本当に青山くんのことが好きなんだ。


別れたくないんだ。


だけど、青山くんは朋美ちゃんと別れたいと思ってる。



青山くんは、あたしが合わせることを願ってると思うけど。


青山くんが弁解してくれないから、逆にチャンスかもしれない。


あたしが青山くんに合わせる義理なんてないんだから。



「あの、実は……」



そう言った瞬間。


ーーードンッ…!


肩をグッと押され、あたしは廊下の壁に背がついていた。