.*✿総司side.*✿





夕餉の時間、シロを見ないから心配になって外に出たらシロは月を見ていた。





『シロ??月なんか見てどうしたのさ?』





シロ「にゃ〜〜」





『??』





いつもより嬉しそうに鳴いた。まるで何かが始まるように。





すると急にシロは広間へ向かって襖を全開に開いた。




あんなにはしゃいでるシロは初めて見た。





ー君は何かを見せようとしてるように見えると言った。僕もそう思う。





内心ワクワクしながらシロを見ているとシロは庭の真ん中に立ち、月を真正面から見上げた。




今日は確か満月だったな…。それを見せたかったのかな??




徐々に徐々に満月が顔を出し、月の光がシロを照らした。