.*✿総司side.*✿





『僕、舞奈が好きなんです』





舞奈「え………?」





舞奈が悲しそうな顔をしてるから耐えられず言ってしまった言葉。
舞奈は僕の事、好きじゃないかもしれない。でもこの気持ちだけは伝えたかったんだ。





『舞奈が好きだから…そうやって悲しそうな顔してるの、見たくないんです。だから言ってくださいよ』





返事はもうわかってた。でも舞奈から返ってきたのは予想を遥かに超える言葉の数々だった。




舞奈「っっっ……その気持ちには答えられません。私、ずっと総司の事、嫌いだったんです」





『えっ………』





嫌い?そんなふうに思われてたなんて…思わなかった……。





舞奈「いつもいつも…総司がいなくなればいいのにって…思ってたんです。大っ嫌いだったんです!!!」




それだけを言い残して彼女は部屋を飛び出した。




舞奈、泣いてた。今まで以上に悲しそうな顔で。なんでそんな顔するの??
君は何を抱えてるの?




総司は床に落ちた1粒の涙を見つめつづけた。




.*✿総司sideEND.*✿