『総司が……』




総司「僕、舞奈が好きなんです」





『え………?』





総司「舞奈が好きだから…そうやって悲しそうな顔をしてるの、見たくないんです。だから言ってくださいよ」





『っっっ……』





嬉しかった。好きな人に好きと言われて。
初恋だったし…初めて大切にしたいと思った人だったから。




でもここで自分の想いを伝えたら駄目なんだよ。私がしっかりしなきゃなんだから。





『っ……その気持ちには、答えられません。私、ずっと総司の事、嫌いだったんです』





総司「えっ………」





『いつもいつも……総司がいなくなればいいのにって…思ってたんです。大っ嫌いだったんです!!!』




私は後ろも振り返らずに総司の部屋を飛び出した。