帰宅中。まだ外は明るいから嘉留斗に襲われる心配もない。





その筈だった……。








ーーーーーーーバタッ




ん?これは……(鳥の)ひな?酷い傷…。




木の上から落ちてきたのは傷だらけの鳥のひなだ。このままじゃきっと死んじゃう。




『ちょっと待っててね。すぐ楽にしてあげるから』





「ピー……」





ひなに手をかざすと目を閉じた。





スーーーー





見る見るうちに傷は消えていき、ひなはすっかり元気になり、空高く飛んでいった。





よかっ………





?「引っかかったな」





この声は嘉留斗?!?!





バァアァアァン





嘉留斗の放つ光はスローモーションに見えた。





あぁ……馬鹿だ私。
だってひながあの木の高さから落ちてあんな深い傷負うわけないじゃん…。





そして私の意識は闇の中へと入って行った。