夜十時を過ぎた頃、忍が帰宅してきた。
鈴音はちょうどシャワーを浴び終えたところで、慌てて道を開ける。
「あっ。お疲れ様です」
「ただいま。これ、ごちそうさま」
忍は鈴音にランチバッグを手渡した。
鈴音は軽くなったバッグを実感し、なんとも言えない気恥ずかしい気持ちが湧いてくる。
「ああ……はい……」
どう反応すべきか考えすぎて、微妙な返しをしてしまった。
でも、忍は気にする素振りも見せず、リビングへ向かう。
鈴音は忍の背中を見つめ、昼に思った疑問をまた胸の中で繰り返す。
(いったい忍さんはなにを企んでいるんですか?なんて、聞けない)
ランチバッグを握り締め、悶々としながら立ち尽くす。すると、忍がくるりと振り返ったので動揺した。
「シャワーはいいって言っていたよな?」
「えっ。あ、はい。傷口を擦らないようにと……」
背筋をピッと伸ばして答えると、忍は柔らかく目を細めた。
「じゃあ浴びてくる」
一瞬だったけれど、忍の穏やかな笑顔を見た。
それは昨日、夕陽を眺めながら並んで歩いたことを彷彿とさせ、鈴音の身体を火照らせた
鈴音はちょうどシャワーを浴び終えたところで、慌てて道を開ける。
「あっ。お疲れ様です」
「ただいま。これ、ごちそうさま」
忍は鈴音にランチバッグを手渡した。
鈴音は軽くなったバッグを実感し、なんとも言えない気恥ずかしい気持ちが湧いてくる。
「ああ……はい……」
どう反応すべきか考えすぎて、微妙な返しをしてしまった。
でも、忍は気にする素振りも見せず、リビングへ向かう。
鈴音は忍の背中を見つめ、昼に思った疑問をまた胸の中で繰り返す。
(いったい忍さんはなにを企んでいるんですか?なんて、聞けない)
ランチバッグを握り締め、悶々としながら立ち尽くす。すると、忍がくるりと振り返ったので動揺した。
「シャワーはいいって言っていたよな?」
「えっ。あ、はい。傷口を擦らないようにと……」
背筋をピッと伸ばして答えると、忍は柔らかく目を細めた。
「じゃあ浴びてくる」
一瞬だったけれど、忍の穏やかな笑顔を見た。
それは昨日、夕陽を眺めながら並んで歩いたことを彷彿とさせ、鈴音の身体を火照らせた



