❁.*・゚総司side❁.*・゚




そろそろ引き上げようと振り返ると桜海の姿がなかった




『あれ?誰か桜海知らない?』





隊士「さぁ……見てませんね。確かに後ろを歩いてた筈ですけど…」





隊士「僕もです」





『僕探してくるから先戻ってていいよ』





隊士「いいえ!俺達も探します!!」






そんなあんなで手分けして桜海の捜索に向かった





もう桜海……勝手に出歩かないでよね。
戻ったら叱ってやる。





夜の町を走っていると遠くから走って来る隊士の声が聞こえた





隊士「沖田さん!!!桜海さん見つかりました!!!」





『ホント?!何処!!』





隊士「森を抜けた所に……でも…」





嫌な予感がした。“でも”って何?
桜海に何かあったの?





隊士の案内に着いて行ったらそこにはぐったりとして荒い呼吸を繰り返す桜海の姿があった。





『桜海!?どうしたの?!ねぇ!!』





呼びかけても返事がない。





隊士「この森から歩いて来たので近寄ったら安心したようで倒れました」





『そうか。ご苦労。もう戻っていいよ。ありがとう』




隊士「それなら僕が運びますよ!!男のくせに軽そうですし」




そういえば隊士達は桜海女の子って知らないんだよね。





『組長である僕が運ぶよ。隊士の面倒は組長がってね』





嘘だけど。正直隊士に気を使ったことはあまりない。





隊士「流石組長、沖田さん!!」





『はいはい。早く行って行って〜〜』





この森からは微かにだけど、嫌な感じがする。何があった?





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