ーーーーーススススス



襖の向こうから出て来たのは勿論敬助だ。




私は敬助が皆から信頼されてる、必要とされてるってことを認識させるためにこうして襖の向こうで聞かせていたのだ。




敬助「…あぁ。よく分かった…皆すまねえ。俺、近々にでも脱走しようとしてた…」




土方「あ¨?!なんだと?!」




『土方落ち着け。敬助はここ、新選組に自分の居場所が無いって勘違いしてたんですよ。




だからこうして皆の気持ちを聞かせた』




近藤「そういう事か…山南。」




敬助「はい」




近藤「君は俺達新選組に欠かせない存在なんだ。居場所はここだ。」




敬助「っ!!!!はいっ!!」





近藤さんの一言に大泣きした敬助であった