強い口調でそう言う蓮。


施設での出来事にたえられそうだったら……。


あたしはぼんやりと昨日の写真を思い出していた。


たった一週間で見た目が変わってしまっていた先輩。


菜々花の帰りを待たなくても、無理かどうかの判断ができる十分な材料だった。


それでも蓮がそう言ってくれるのは、あたしを冷静にさせるためだ。


あたしは目を閉じて大きく息を吸い込んだ。


目の裏に由梨の顔が浮かんでくる。


由梨と遊んだ楽しかった毎日が浮かんでくる。


あたしは一体、どうすればいいんだろう……?