屯所の門を潜り出ようとすると一番会いたくなかった人に会ってしまった





土方「お前、こんな時間に何処へ行く?」





『えーーっと……散歩?』




土方「嘘下手だな。何しに行く」





さっきより表情が険しくなる
本当の事を言うと絶対に行くなと言われるだろう…だけど言わなくちゃ……





私は包み隠さず全て話した










土方「……必ず戻ってこいよ」





『え??』




土方「行ってもいいってことだよ。それにお前が新選組を抜けるなんてことぁ、ないと思うからな」




『っ!!ありがとう!!!』




土方「だがな、誰か1人は連れてけ……総司でどうだ」




『え……沖田??でも迷惑じゃ』




すると空を煽るように言う土方




土方「いいよな?総司」




ん???




沖田「えー?バレたんですかぁ…




勿論いいですよ」




土方「な。総司も連れて行くのが条件だ」




『…はい。沖田、お願いね』




沖田「うん!!」