町を歩いていると皆が私に注目している




あれ〜〜?おっかしいな…
私変な格好してる?




まぁ、男装はしてるけど…って!!もしかしてバレてる?!
確かに、女が男装してたらおかしいもんね!





男装完璧だと思ってたのにな…(泣)





沖田「どうかした?」





心配そうに顔を除いてくる





『…なにも』





ははっと笑って誤魔化す





沖田「でも……」




そう言いかけた時、女性の叫び声が響いた




「きゃぁぁああぁ!!!」





『沖田!!!』




そう言ってアイコンタクトを送る
コクリと頷いて反応してくれる





声のする方に急いでかけていくと人だかりが出来ていた





見ると女性の髪がぐしゃぐしゃになっていて男が乱暴に引っ張っている





「痛いっ!!離してください!!誰かっっ!!助けて!!」





「あ゛ぁ?!何助け求めてやがる!!大人しく俺について来い!」





「いやっ!!辞めて!!」





スっ





いてもたってもいられなくなり私は二人の間に割って入った





「なんだテメェ!!どきやがれ!!さもなくば斬るぞ!!」





『あのね?女性にはもっと優しくしてあげないと。そんな乱暴にしたらダメでしょ?』





男の手が緩んだ隙に女性は私の背後に回って袖を掴んでいる
震えてるじゃん…





「あ゛?黙れこの糞ガキ!!!斬るぞゴラァ!!」





刀を取り出し襲いかかってくる
それを受け止めると勢いよくはじき返し、溝を蹴った





「ぐっ?!」





そのまま男は気絶した





くるりと振り向き女性に向き直る





『大丈夫ですか?』





「は、はいっ!!!/////」





(←何で/////が入ってるかって?
本人自覚はないようだけど彼女、周りから見れば美男なんですよ!!!
だからさっきも注目の的だったわけ!!それに気づかない桜海は鈍感なんです)




『沖田ぁ!!こいつ、縛っておいて〜?』




沖田「はぁ…僕が殺ろうと思ったのに。」





『早い者勝ち☆でも私は殺ってないよ?』




沖田「はいはい…」





沖田が面倒くさそうに倒れている男を縛り上げているとさっきの女性が赤面しながら私の袖を引っ張っている




『どうかしましたか??』




「っ!!!/////あ、あの!お名前…聞いても宜しいですか!!!///」





『はい!!香月 桜海です』




鈴鹿「桜海さんですか…////いい名前ですね//
あっ…私鈴鹿です。ちなみにあそこの茶屋で働いてるんです
良かったら今度、暇な時にでも来てください!!



えっと…二人でお話とか…/////」





『いいですね!!わかりました!今度伺いますね』





ニッコリと微笑んだ(←王子様スマイル…)





鈴鹿「っ!!!!///////」





??
鈴鹿さん、顔赤いような…
大丈夫かなぁ





ピタッとおでこをくっつけてみる






鈴鹿「ひゃっ!!?桜海さん?!」





『熱は…無さそうですね』




鈴鹿「や…こ、これは…そんなんじゃ…」