桜色の瞳【壱】

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ここが新選組屯所、なんて眺めていると沖田が入れと急かしてきた





ーーーーースッパーン





沖田「土方さぁーーーーん!!たっだいまーー!!」





土方「うるせぇぇええぇぇえ!!入る時は一言声をかけろつってんだろーがバカ」




いやいやお前の方が五月蝿いよ





沖田「馬鹿ではないですよ。それより怪しいヤツを連れてきたんですぅ」





土方という奴は私を見るなり顔を険しくし




土方「名前は」




『……香月 桜海』





土方「お前は間者か?」




『違うよ!!そんな訳ない!誰があんな所に…』




土方「嘘をついたらどうなるかわかってるよな?本当のことを言え」




沖田「間者じゃないよ だってさっき長州の奴らを殺してたんもんね

だから連れてきたんだし」




土方「…数人殺したとは言え向こうの作戦かもしれん」




沖田「それが数人じゃないんですよ




少なくとも今日だけで夕方に3人とさっき26人計29人殺してました」




夕方とさっきの…あー、あと朝にも殺ったな
何人だっけ?そん時はほんの数人だったと思うけどをまーいっか





土方「なっ!!!!本当か?!」




ー「本当です。間者じゃない事を断言出来るのにもう一つ。

その子からは長州の奴らに対して殺気が異常じゃない程ありました」