珠羅「君の記憶は一部消されているんだ。重要な部分だけね」




『どういう事?』




珠羅「君は僕が誰だか知っているかい?」




そんなの、決まってる




『私の家族を襲った主犯、でしょ』




睨むようにして答える




珠羅「ふっ 君の記憶ではそうなってるのか」




私の記憶上??
意味がわからない。
珠羅は、何が言いたいの?




珠羅「あの日、香月一族を殺したのは君なんだよ」





『………は…?』





珠羅「驚くのも無理はない」





嘘だ。有り得ない。





珠羅「君は私の許婚だ」





『許婚って……私の親がお前なんかを認めるか!!!』





珠羅「昔、僕と桜海ちゃんはいつも遊ぶような仲だったんだよ?」





『お前と一度も会った事なんて無い!』





珠羅「だから言ったでしょう?記憶が消されてるって」





『……っ』





珠羅「では思い出させてあげよう」





ーーーーードクン






『やっ…やめてっ……』





何故か過去を知りたくなかった
知ってはいけないと感じたんだ





珠羅の手が頭に乗せられる
















ーーーーーーーーーードクン