どんどん2人の瞳の色が桜色へと変色していく




その様子を見ていて私は叫ばずにはいられなかったんだ




行かないで……って





『おかぁさん！お父さん！！行かないでよ！私を一人にしないで！！！』





母「あなたなら大丈夫よ 桜海｣





『私だって戦えるよ！！私も皆と戦う！！』





父「桜海！！！早く行け！！！




そして強く生きろっ！！前を向け、な？」





最初は怒鳴られて、そんなお父さんを初めて見たから怖かった…




だけど最後の一言がいつになく優しい声色で言われて目からぼたぼたと冷たいものが流れていく





『ふぇっ…う、ゔんっ！！』






「いい子だ。……じゃあな」






去って行く二人の背中を見つめていた私の背後には長州藩の男が一人……