最初は長州の奴らかと思ったけど幼馴染みのゆーだった。



ゆーとはあの日以来会ってなくて、生きているかもわからない状態だった




なんか、雰囲気変わったな……
前はあんなにやんちゃだったのに今はもう大人って感じ
まぁ大人なんだけどね?私と同い年のゆー。





あれから何してたんだろう?
それにさっき“暗殺の仕事をしてる”って言ってたけど…




『ゆー、暗殺の仕事って??』




幸「暗殺の仕事っていうか…長州の奴らを殺して回ってたんだ…



上の奴らからの命令ってのもあるんだが、大半はあの日の仇だな」




私と…同じ




『私も…皆の…仇、なんだ』




二人の間に沈黙が走る




『ゆーはどうやってあの場から生き残ったの??』




幸「さくちゃんの父が助けてくれた…」





『え、そうだったの?
でもあの場から逃げ出すなんて私のように能力を持ってないと無傷では逃げられないんじゃ…』





幸「あぁ。俺も怪我した」





そう言って背中をまくる




『!!!!!



ゆー、これ!』




そこには10年以上経った今でも痛々しいほどの刀傷があった。




『わ、私っ!!治療能力が使えるの、覚えるよね?!治すよ!』




幸「いや、いいんだ。これで。この傷はさくちゃんの父上が助けてくれた証みたいなものだから、このままがいいんだ」





『そっか…』





そんなに思ってくれたんだ…





幸「ありがとな」




ポンポンと頭を撫でられた
懐かしいな…
ゆーに昔こんな風によくしてもらったな…