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その日の夕刻、私達は再び土方の部屋に集められた




土方が疲れきったような顔をして入って来た




土方「……古高が吐いた。

その内容は八月十八日の政変後、京を追われた長州人らが6月下旬の強風の日を選んで御所に火を放ち佐幕派公卿の中川宮を幽閉し京都守護職の松平容保以下佐幕派大名を殺害し、天皇を長州へ連れ去る…」




そんな……




一瞬にして空気が重くなった




近藤「きっと今夜にも会合が開かれるだろう。



そうとなると四国屋か池田屋だな」





土方「俺は四国屋だと思うぜ」





近藤「私もそう思う」




皆も四国屋が本命だと思っているようだ




近藤「では私は池田屋に行く。トシ、四国屋は任せた」




土方「あぁ」




近藤「四国屋には24名を連れていけ」




すると慌てた様子で土方が割り込む




土方「!!!


それじゃあ近藤さんの隊が…!!」





近藤「心配はいらん。こっちは10名だが沖田・新八・平助……桜海にも来てもらうからな」





私は池田屋か…





土方「っ…わかりました……」






近藤「もう時間が無い。すぐ出発する」





幹部達「「「承知!!!」」」






幹部達は急いで準備に向かう