さっきまでの空気が嘘みたい。 もしかして撮影が終わって、休憩タイムとか? 3人を順々に見ていくと、嘉さんが一歩前へ出て私と向かい合う。 「……」 何か言いたげなその表情。 でもじっと私を見たままでその先は何もない。 私は頬を人差し指で小さくかいて、困り顔で笑う。 この人本当に読めない…… 何がしたくて私を引き止めたんだろう。 小さなため息をついて嘉さんはフワフワの尻尾をゆらりと動かした。 そんな嘉さんを横切って美少女が私の前にゆっくりと近づいてきた。