太鼓の音に負けないくらい、緊張で心臓がドクドクとうるさい。 ここにいちゃいけない、そう本能が私に告げる。 でも、この綺麗な景色に心を奪われる。 ……ううん、ダメ。 キッパリ言わなきゃ。 私は一般人で何か勘違いしていることを。 「あの――」 きゅっと胸を掴んで声を出した。 でも、その声の先は出ない。 息を呑む光景に自分の目を疑った。 暗い空にキラキラと泳ぐ何か。