(おまけ)

「信洋さん昔も似たようなことやってあーして若にしめられてんだよ。かれこれ10回目かな」

「…信洋さん、バカなんすか」

廊下の角に隠れて様子を見ていたが、キレた若に信洋さんが殴られて気絶した。

思わずため息をついた俺に対して奏多さんは慣れた感じだ。

「あれ、近くにいたら若に八つ当たりされるから逃げたもん勝ち。信洋さんが若をおちょくった時は逃げなよ?」

「あー…はい」

下らない…。本当にくだらねぇ…。

またため息をこぼす。信洋さん、若で遊ぼうとするのやめればいいのに…。

「さてと。琴音ちゃんの様子見ないといけないし、戻ろうか」

「はい」

若がこちらに気づく前に琴音の部屋に戻った。