じっと反対側の校舎の廊下にいるリックの姿を見つめているだけで、私の顔を見ようともしない。


まあ、きっとどこかですれ違った時にお話してウィリーのこと紹介してあげよう。


ざわめきが収まらない状態のまま朝のSHRが始まる。


先生も少し苦笑いで私達を見渡していた。


まあこんな状態で連絡しても聞く人少ないかも。


早く新しい魔法を覚えたくて、別の意味でソワソワしてる私もその一人なんだけど。



「皆さんもう知ってる方が多いようですが、今日からこのクラスに新しい仲間が増えます」



……え、新しい仲間って?


まさか???


先生を見つめながら、その先の言葉を待つ。