朝やけに重たい体を起こし、1日の始まりを迎える。


いつものようにウィリーを外に出して弄られながらも着替えを済まし、使い魔の姿になったウィリーを肩に乗せて登校。


そこまでは何の変わりもなく、いつも通り日常だった。


そこから校舎へと向かい、教室へと足を踏み入れた。


ウィリーがいつもの魔法を唱えるよりも早く、女子達の甲高い声が響いた。



「見えた見えた!!彼よ彼!!!」


「噂通りのイケメンね!」



そう窓際ではしゃぐ様子を横目に見ながら、自分の席へと向かう。


その女子達に混じって私も窓の外を見た。