手の届く所まで来ればもう完全に俺は支配された。



スベテ……ホシイ……



ギリッと牙をむき出しそのまま……



「ウィリー……」



その一言で全てが戻った。


魔法陣も消え、本来の姿から人間の姿へと化けた。


そっと寝返りを打ったリーシェの顔をそっと撫でる。



「ウィリー……ウィ……」



こいつ夢の中でも俺に弄ばれているのか。


そう小さく笑いそっと前髪をかき分ける。