私は……私は……


自分の力でどうにかして……


この弱い自分を変えたいの。


弱音なんか吐いてられない。


私にはやるべき事があるんだから。


だからウィリー止めないで。


そう強い眼差しで訴えようとしたその時、パチンという音が小さく響くと、優しい香りが部屋中を包む。


その匂いを胸いっぱいに嗅ぐと、瞼がどんどんと重たくなる。


あれ……体の力が……はい、ら、ない。


ガクンとそのまま崩れると思ったけど、何かにそっと受け止められる。



『少し休め。誰よりも努力しているお前を俺は知っているのだからな』



そう耳元でウィリーの声が聞こえてくるけど、そのままゆっくりと意識を手放した。