ふわっと着いたのは学校の裏庭という、いつもの場所。


今日が祭なだけあってなおさら人の気配はない。


地面に降ろされると、ウィリーに向き合った。



「待っててくれるんじゃなかったの?」



腰に手を当ててウィリーを睨む。


肩を竦めて首を横に振った。


まったく何がしたいのよ……


わざとらしいため息をつくとウィリーの気配が変わる。



「……ウィリー?」



心配で顔を覗き込むようにすると、急に抱きしめられる。