な、なに!?


も、も、も、もももしかして盗賊とか!?


カバっと構えると、ふわっと体が宙に浮いた。


見ればいつものあの顔がすぐそこに。


またこいつの仕業か……



『生憎、こいつは俺のものになる“予定”なのでな。その交渉は不成立だ』


「何者だ!!」


『……なーに、簡単にこいつの主で下僕だ』



「ウィッ――」



名前を呼ぶよりも早く魔法陣が足元に現れ発動する。


国王が何か言うけれど上手く聞き取れない。


ごめんね――お父さん。