小さく返事をすると扉がゆっくりと開く。 バッと立ち上がり手を胸の前に当てる。 現れたのはさっき私に杖を授けた国王。 でも、さっきまでの王族らしさは見当たらない。 白いシャツに、ラフな焦げ茶のパンツに革靴となんともバランスが悪い。 国王らしからぬその格好にキョトンとする。 でもどこか懐かしさを感じるのはなんでだろう。 そんな私を見た国王はくすりと笑った。