キョロキョロと辺りを見渡してみても、状況は変わらない。 ふとウィリーを見れば、クスクスと笑ってるし。 なんなのよ、もう。 『返事をして、その場で胸を張れ』 「で、でも」 『認められ選ばれたんだ。王からも国民からも』 認められた……選ばれた……この私が? 魔力が一切ないこの私なのに。 母からの贈り物は、どこまで私を驚かせたら気が済むんだろう。 胸を張れ、そう言ったウィリーの通りにキョロキョロするのを止めて国王の姿を見つめた。