「ごほん」 急に聞こえた咳払いに、咄嗟にウィリーから離れた。 髪をいじって、辺りを見渡すとさっき私を案内してくれた兵士さんだった。 ……ど、どこから見てたんだろう。 恥ずかしさで顔が熱くなる。 そんな私を他所に、兵士さんは口を開いた。 「リーシェ・クロウ殿。国王より伝言を承って参りました」 「国王、様……から?」 「祭が終わり次第、謁見の間に足を運んでほしいとのことです」 謁見の間って……城内に入れってことよね。