伸びたウィリーを見てペロっと舌を出す。


ごめんねウィリー。


やっぱりこういうの私らしくない。


ウィリーをおいてキラキラと輝き始めた街に背を向けながら走り出す。


なんで、いつもこうなんだろう。


いや、これが私の生き方なのかもしれない。


魔法陣を描いて呪文を唱えて発動させても、ボンっと変な音を立てて消える。


はああ……どうしよう、時間ない!!


走りながら色々考えるけど、思いつくはずもなくて。


またいつもの日常が幕を開けた。