まだ微かに笑いが止まらないウィリーだけど、差し伸ばした手をそっと掴んだ。 かと思うとそのままぐっと引き寄せられ、スッポリとウィリーの胸に飛び込んだ。 「ウ、ウィリー!」 『もう何があってもお前を離さない』 ぎゅっと抱きしめる力が強まる。 その温もりがどうしても心地よくて離れたくなくなる。 『リーシェ』 呼ばれてゆっくり顔を上げると、穏やかな目で私を見ていた。