頬を撫でるウィリーの手に触れるとまた涙が滲んだ。



「馬鹿……心配したんだから」


『リーシェ……』



震える声を隠してウィリーを見つめた。


小さく笑ったウィリーは手を離して、ゆっくりと起き上がる。


私に向かい直ると額と額を合わせた。



『俺がお前を一人にすると思うか?』


「だって、ウィリー何をするかなんて予測不可能だもの」


『そんなに信用ならんか』


「……別にひ、一人になった所で、今までの生活に戻るだけだし」



恥ずかしさを誤魔化すために強気で言うと、ウィリーは鼻で笑った。