優しい風が私達を包んでいく。


母がくれた唄は私の心を癒すようなそんな気がした。


夢中になってその唄を歌い続けた。


すると、ウィリーの胸の上に太陽の光を反射しながら輝く結晶が現れて、歌うのを止める。


じっとその結晶を見守っていると、ウィリーの体の中へすっと消えた。


悲しみの涙もピタリと止んで、その様子をじっと見つめる。


すると銀白色の透き通った蝶達がどこからともなくやってきてウィリーの体に留まる。